ヴィック・ムニーズ / 大宮エリー / ススム・カミジョウ / 増田 佳江

「時間の記憶」

Installation view at Maebashi Galleria Gallery 2, Gunma, Japan, 2026

この度、まえばしガレリアギャラリー2ではアート・オフィス・シオバラ、小山登美夫ギャラリー、MAKI GALLERY、rin art associationの4ギャラリーによるグループ展「時間の記憶」を開催いたします。

絵画は記憶と時間のレイヤーによって生まれ、時の流れはアーティストの記憶の中で様々に交差しながら画面に定着していきます。

人はなぜとても昔のことを『まるで昨日のように』感じ、また逆に最近のことを『とても昔のように』感じることがあるのでしょうか?

キャンバスや紙はアーティストの記憶の支持体であり、絵画は具象と抽象の揺らぎの中で忘却と再生を重ねながら現実と空想を喚起し、鑑賞者の琴線に訴えかける現実的なメタファーとして機能します。 

画家、作家、映画監督、コピーライターなどの様々な顔をもつ大宮エリーにとって絵を描くことは自身の気持ちをビジュアル化することであり、その作品はその時に感じた彼女の記憶を鑑賞者にありのまま伝え、時の共有へと誘います。

ススム・カミジョウの描くプードルは記憶力と逆行するように抽象化されていき、様々な構図、色彩、背景、パターンとの組み合わせによって、特有の視覚言語が構築されます。

ヴィック・ムニーズは身近にある脆くてはかない素材を用いて絵画の制作を行い、それを写真に収めたシリーズで知られています。その画面に現れるのは時間の重なりであり、乖離でもあります。

増田佳江の絵画は彼女の腑に落ちる色や形が創出される際に必ず様々な時間と記憶が内包された混沌が生まれます。それを受け入れるからこそ立ち現れる秩序は現実的であり、現代を生きるうえでの有効な示唆を与えます。

顕在的なものと潜在的なものの狭間を彷徨いながら時間の概念を問いかけ、現実世界へと鑑賞者を喚起する4名のアーティストの作品をお楽しみいただけたら幸いです。

  • Installation view at Maebashi Galleria Gallery 2, Gunma, Japan, 2026
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