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Artist Interviews
ヴィべケ・タンベルグ インタビュー 2010年
installation view from [ A Real Feeling ] at Tomio Koyama Gallery, 2010
► このインタビューは、オープニング(2月5日)当日、ギャラリーで行われたアーティスト・トークの模様を編集したものです。
——— 展覧会の構成
タンベルグ 今回の展覧会はいくつかの要素で構成されています。ひとつは壁紙の作品 *1 、ペインティング作品 *2 、プリント作品 *3 。それと映像作品 *4 もありますので四つの要素ですね。
——— "Winehouse Variations"シリーズのコンセプト
タンベルグ このシリーズのきっかけとなったのがエイミー・ワインハウス(Amy Winehoue)という、イギリスのR&Bとソウルの歌手なんです。今回の展示で映像作品以外の全てのイメージは、ワインハウスのパパラッチ写真をもとにして制作しています。彼女のライフスタイルは奔放で、ドラッグ中毒の問題なんかもあったりするのですが、そういうところを特にパパラッチに追及されてたくさん写真を撮られてしまっています。彼女のもっているもろさというものが、パパラッチに攻撃されてしまうのです。
今回私がやろうとしたのは、ある意味で彼女、ワインハウスの威厳や人間性を回復するという様な事です。というのは、見ていただいたらわかるのですが、パパラッチによって普通セレブが持っている高貴さとか、美しさ、カリスマ性など、すべてを破壊する様な写真ばかり撮られているからです。
——— 映像作品
タンベルグ コンセプトに関して、今回の展示で中心となっているのは実は映像作品 *4 で、見て下さった方はお分かりかと思いますが、ポエム、詩のようになっています。字を書いて消して、また書いてという作業を繰り返しました。最後の部分に、「I go back to black black black」という言葉があるのですが、これはワインハウスの曲からとりました。
——— ペインティング
タンベルグ フィルムを作ってから、それを中心とし、その後にペインティング作品を制作しました。やりたかったのはパパラッチが壊してしまったワインハウスの威厳とともに、彼女の持っている美しさを取り戻す様なペインティングを描くことです。それを私は美しいと思っています。 先程言った様なパパラッチによって失われたもの。また彼女は、一般的な親しみ易いポピュラーカルチャーのアイコンでもあります。それをペインティングによってより美しく、抽象化して、違う次元のイメージへとレベルを上げるということをしたかったのです *5 *6 。
——— 壁紙
タンベルグ この作品 *1 は板に貼っているんですが、「壁紙」という作品です。もともとの画像はワインハウスが転びそうになっている、つまづいているところなのです *7 。細かい模様にしたのですが、この転びそうなところが美しい写真だったので使いました。壁紙用にプリントしたものをボードにマウントしました。
これを制作した時にやりたかったことは、次のようなことです。誰もが若い頃、ティーンエイジャーの頃に経験したかもしれませんが、アイドルに入れあげてしまうというような、崇拝するという対象をもつということ。そういう風なものとして、部屋にポスターを飾ったりする。崇拝の対象として。言ってしまえば、ポスターを飾っているところが神社のような高貴な、尊い物であると感じられる。そういうものを意図しました。
——— 写真作品
タンベルグ 最後の作品 *3 は写真作品なんですが、ワインハウスの画像は「壁紙」に使ったものと同じものです。これも小さいバージョンの崇拝、アイコンのようなイメージを作り上げたかったのです。
——— 文化のなかの「崇拝」
タンベルグ 今回の展覧会でテーマになっているのが、誰かを崇拝する、アイドルのように慕う、アイコンのように扱うということです。これは日本の文化でもあると思うんですね。私の出身国、ノルウェーにもあります。ノルウェーの文化は基本的に平等主義的なので、位に分かれているということはないのですが、でも実際には貴族がいたりハリウッドスターを崇拝したり、こういうパパラッチ写真に興味を持っていたりというのもあるので、そういった側面もあるのです。
ヴィべケ・タンベルグ interview Feburary, 2010
- Interview by Tomio Koyama Gallery
- インタビュー 参照画像
- installation view from [A Real Feeling] at Tomio Koyama Gallery Kyoto, 2010
©Vibeke Tandberg
- *1 Untitled (wallpaper), 2009
light jet print on blueback wallpaper and glue on mdf board
220.0 x 120.0 x 2.0 cm unique
©Vibeke Tandberg
- *2 Winehouse Variations #3, 2009
acrylic paint, pigment print on acid free paper and glue on mdf board
52.0 x 36.5 x 2.0 cm unique
©Vibeke Tandberg
- *3 Winehouse Flower #1, 2010
B/W pigment print on Ilford archival paper
35.0 x 35.0 cm ed. 10 + 1AP
©Vibeke Tandberg
- *4 A Real Feeling, 2010
DV transferred to DVD. color. silent
1hour30 min unique
installation view from [A Real Feeling] at Tomio Koyama Gallery Kyoto, 2010
©Vibeke Tandberg
- *5 Winehouse Variations #2, 2009
acrylic paint, pigment print on acid free paper and glue on mdf board
52.0 x 36.5 x 2.0 cm unique
©Vibeke Tandberg
- *6 Winehouse Variations #7, 2009
acrylic paint, pigment print on acid free paper and glue on mdf board
52.0 x 36.5 x 2.0 cm unique
©Vibeke Tandberg
- *7 Untitled (wallpaper / detail), 2009
©Vibeke Tandberg
- installation view from [A Real Feeling] at Tomio Koyama Gallery Kyoto, 2010
ヴィべケ・タンベルグ :Archives
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![installation view from [A Real Feeling] at Tomio Koyama Gallery Kyoto, 2010](http://www.tomiokoyamagallery.com/index2/wp-content/uploads/0inst12-230x148.jpg)






