Artist Interviews

風能奈々 インタビュー  2009年

風能奈々インタビュー 2009 installation view at Tomio Koyama Gallery Kyoto and TKG Editions Kyoto, 2009

TKGエディションズ京都での、風能奈々(ふうの・なな)展「草上の想像」(6/19 - 7/25)のご紹介をいたします。小山登美夫ギャラリー京都で同時開催の「誰がその物語を知る」では大きな作品が展示されますが、こちらは20 x 20cmの小作品が展示スペースをびっしり埋めつくす予定です(約100点もあります!)。去年東京・銀座のTKG エディションズで展示しました「旅行シリーズ」と共通するモチーフに、新しいイメージもたくさん加わり、まるで万華鏡のような多彩さです。

以下、作品何点かを風能さんへのインタビューと織り交ぜながらご紹介します。

——— 展覧会タイトルの「草上の想像」について、シリーズのテーマと関連し、簡単に説明いただけますか。

風能 ここではないどこか、という感覚がずっとあります。草の上にいて、気持ちのいい風が吹いて、寒くも暑くもない。私はそこでとても速くころがるように走る。というのはアトリエにこもって、じっとしているから生まれるもので、そのどこかを草上と今回は言ってみたのですが、実際草の上ではきっとまた違う場所に思いを馳せていることと思います。

——— 面白いタイトルが多いですが、絵を描いてからつけるのですか。最初から頭にうかんでいるのですか。

風能 絵を描きながらは挿絵のようなイメージの物語、また音楽だったりを考えているのですが、描き終わると同時にそれらは消えていってしまうので、あとで思い出しながら、また思い出せないながらつけました。フレーズが初めにぽんと浮かび、タイトルをつけてから描いたものもいくつかあります。

——— このシリーズは物語の挿絵のようなものだと以前うかがいました。木や森がたくさん出てきますが、それはその挿絵に通底するイメージと考えていいですか。

風能 木や森は、私の実家の庭、それからアトリエから見える神社の木、それから物語の様々な場面の舞台などが混ざっているような気がします。物語はほとんどの場合、森で何かの広がりを見せます

——— 不穏、不安、かなわないこと、といった感覚がところどころにちりばめられています。これらは風能さんにとって絵を描くという行為とどう結びついていますか。

風能 とても密接にかかわっているような気がします。たとえば居心地が悪いなと思った時にはここに紙とペンがあればいいのに、と思います。居心地のいい、とても幸せな時にもここに紙とペンがあればいいのに、と思うのですが

——— この小作品の制作で楽しかった事、悩ましかった事などエピソードがあれば教えてください。

風能 今回の小作品は2ヶ月ほどで一気に描いたので、その時はほとんど朝から晩まで、また夕方から朝までアトリエにいて、今思い出すとなんだか夢の中にいたような気がします。もともと4メートル近い大作を描いたあとだったので、大きな絵は疲れたと思ってじゃあ小さいのをたくさん描こう、たくさんって、じゃあ100。と思ってはじめたのですが、結果的にはもう少し多くなりました。だんだんと浮世離れしていって、いつでもぼーっとしたような、それでいて研澄まされているような感じで、とても素敵でした

まるで想像と創造がどんどん湧き出る泉をもっているかのような風能奈々さん。是非会場でそれを感じていただければと思います。小山登美夫ギャラリー京都で展示予定の大きな作品については、またあらためてご紹介します。ご期待ください!

風能奈々 interview June, 2009

  • Interview by Tomio Koyama Gallery
Exhibition Data
風能奈々 展 草上の想像
2009.06.19 - 07.25
TKG エディションズ京都
  • インタビュー 参照画像

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