塚田守展 「感性的表象を越えた彼方を望見せざる得ない」
会期:6月6日(金)〜6月28日(土)
Untitled 2003
c-print
58.6x21.4cm
塚田守は1962年長野県生まれ。ロサンゼルスのメリーマウント大学とニューヨークのインターナショナル・センター・オブ・フォトグラフィーにて写真を学びました。現在は日本を拠点に活動をしています。
塚田守は2002年に写真集「感性的表象を越えた彼方を望見せざる得ない」を自ら出版しています。このタイトルはカントが「判断力批判」のなかで、超感性的なものの存在を弁証法的に説明しつつも、ある種の詩的な印象を喚起する文章を引用しています。
「目が見える」という視覚を持った人、盲目という視覚以外の感覚を駆使する人、この両方の人物たちがこの作品シリーズの中に登場します。作家自身がセッティングしたこれらのイメージには、視覚でなく聴覚、触覚に反応している人の出来事を写真撮影をしている作家自身にビデオカメラをむけてドキュメンタリーを撮影する別の撮影者がいます。またその彼等(彼女等)も被写体となり、さらに映画を見ている人々、作家に起こったその撮影期間中のさまざまな出来事のイメージが、重層的な世界を構成しています。
「不可視のもの、たとえばつねに変わり行く未来を写すことはできません。わたしが写真を撮る行為は、見えないものを見えるようにすることではなく、見えるもののなかにいかに不可視性があるかを見ることです。それぞれのイメージは暗闇のなかで側面となり、ありそうもない組み合わせを形成しては分裂を反復し、その都度、軸と角度を変化させ浮遊します。複製の複製。厚みのない空間。」(塚田守)
Identical Twins 2003
c-print
120.0x120.0cm