
インタビュー / 小山登美夫ギャラリー photo / installation view : 岡野 圭
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installation view at Tomio Koyama Gallery, 2008 © Tamami Hitsuda
装飾性があって神聖なもの、「美しい」が研究テーマです
はい。
いえ、今はデジタルカメラです。写真を撮ること(記録)が大事で、写真自体のテクスチャーや肌合いみたいなものはあまり考えていないので。カメラの機能にあんまりこだわらず、普通にデジタルカメラで撮っています。
そうですね。でもまあこういうものが見たいなあと思ったら撮りに行く時もあるし、もう一回やっぱりとっておこうとか、撮り直そうとかも、実はあります。
はい。目的が別にあってどこかに出かけた場合がほとんどです。それが一番いいみたいです。また作品用に風景を見たいなあと思い、出かけるときもあります。
持っています。デジタルのコンパクトカメラと一眼レフ。以前フイルムカメラで撮影していた時も同じです。フイルムの時はイメージを大きくするので、中判カメラ(120フィルムまたは220フィルムを用いるカメラの総称)のPLAUBELmakinaW67を使ったこともあります。
大きい、インスタレーション的な仕事をする時はスペースに合わせて大判デジタルプリンターで出力します。紙やキャンバス、など、自分でプリンターを持っていると自由にプリントメディアを変えられます。版画のプレス機の感覚です。
大きな作品をインスタレーション的に制作するのが好きなので、写真としてより絵画的に作業しています。

installation view at Tomio Koyama Gallery, 2008 © Tamami Hitsuda

installation view from "On Flowering Images; Contemporary Japanese Photography" at Tokyo Metropolitan Museum of Photography, 2004
© Tamami Hitsuda
写真美術館の時の作品は20m近くもあり、キャノンの総合デザインセンターの吉原さんがサポートして出力してくださいました。アーティストサポートとして今も継続してお世話になっています。
ただ、今回のような仕事は、アクリルマウントをしていますので安定性を考え、Cプリント(カラーネガから焼き付ける一般的な方法)です。
私は、パワープリント(デジタルデーターをレーザー光により、直接銀塩写真感材に露光する方法)とCプリントを使っています。
はい。でもここの空間には、作品として独立しているもののほうがいいかなあと思いました。一点一点はかなり大きいです。
幅約3mあります。初めはこの"The Swan"という作品はもっと小さかったので、解像度が心配でした。
小さいカメラで撮った時にどれくらいまで大きくできるかなとか、作品にし始めるとそういう物理的なことが心配になります。あっ、と気持ちが動いた瞬間を撮るから、たまたま小さいカメラしか持ってないこともあるんです。いろいろやってきて、経験値からなんとなく大丈夫とは思うのですが。最近、35mmと同じCCDサイズの一眼レフを手に入れたので、新しい写真を撮るのが楽しみです。
作品をつくろうと思ってイメージをつくっていきます。自然や日常の写真を撮っているのですが、大自然よりアート(芸術)が好きです。技法や構成なども美術がベースにあります。例えば日本の古い絵画やヨーロッパのロマネスクが好きです。前世は中世の人だねと友達に言われるほど(笑)。
その時も、すごく自由に絵を描いてるように見られていたんだけど、やっぱり私の中にはロマネスクの影響があったみたい。
淋派も好きだし、淋派の以前の平安仏画も好きだし、琳派後も。装飾性があって神聖なものですね。「美しい」が研究テーマです!
今もそうだけれど、日常的に自分が気になるものを留める、スケッチするみたいな感じで写真を撮っていました。当時ロンドンで生活をしていて普通なのに違うということが気になっていたのでしょう。コンピュータに対する興味もありましたし。
そうですね。(作品としての方向性は)それしか考えられないのです。


![installation view from [The Place Without Name] at Tomio Koyama Gallery, 2003](images/In03.jpg)
L to R :"Floating World", 2002 / power print mounted on Plexiglas / 100.0 x 74.0cm "Fibbing 1", 2002 / power print mounted on Plexiglas / 65.0 x 100.0cm installation view from "The Place Without Name" at Tomio Koyama Gallery, 2003 © Tamami Hitsuda
![installation view from [ZINKOMU] at Gallery Yada, Nagoya, 2005](images/jinkomu.jpg)
![installation view from [Henshin Ganbou] at Fukui City Art Museum, 2002](images/henshin.jpg)
L to R :installation view from "ZINKOMU" at Gallery Yada, Nagoya, 2005 installation view from "Henshin Ganbou" at Fukui City Art Museum, 2002 © Tamami Hitsuda

"Roses in the dark", 2008
C-print mounted on plexigras
100.0 x 66.0cm
© Tamami Hitsuda
ロンドンの新しい形の観覧車(London Eye)とか、飛行機、カーテンとかですね。今回は、鹿、白鳥、薔薇、噴水、滝、がメインモチーフです。
鹿が神様なんて、幻想でしょ。勝手に思い込んでるだけなんですけどね。そういう、幻想的な象徴を今回は写真の中に取り入れてます。人によっては「あ、バンビがいる」とか、そういうふうに見る人もいるかもしれないけど、それでいいんです。「これはトナカイですか?」でもいいし。
もちろんです。一般的に、象徴的なものと捉えられている、すごく特別なものを親しみやすく入れたんです。
そうですね、昼なのに暗い闇。夜なのに、青空とか。
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