
installation view at Tomio Koyama Gallery, 2008
© Rieko Otake
整えすぎず、粗彫りの勢いを壊さずに
"とりとり", 2008 wood (楠) / h. 73 x w. 110 x d. 35cm © Rieko Otake
installation view at Tomio Koyama Gallery, 2008
これは、飛んでいるイメージで、あとはふくろうの形と一つになったときに面白いかなと思って、良いバランスを探してつくりました。
そうです。
そうですね。あくまで人間。人間なのかもよくわからないですけど。まあ人の様な。かたちでは一体ですが、生き物として一体になっているわけではないです。
これはふくろうです。ドラえもんみたいになっちゃって。(笑)
"とりとり", 2008 wood / h. 39 x w. 91 x d. 15cm © Rieko Otake
installation view at Tomio Koyama Gallery, 2008
これは、鳩なんです。
はい、そうですね。
いくつか同時につくっていて、全体的には森のようなイメージが自分の中出てきて、それでこう、鳥に隠れて何かから身を潜めるようなイメージが出てきました。
そうですね。
"とりとり", 2008 wood / h. 65 x w. 109 x d. 56cm © Rieko Otake
installation view at Tomio Koyama Gallery, 2008
これ、シメです。
そうですね。いると思います。でも最初は図鑑で見て、気に入ったのをつくります。
こういうのは写真をちょっと見ながら作ったりする。写真見ながらつくってます。
はい、そうですね。
ユメムシは、実際古語である言葉で、蝶々という意味があります。「夢」という言葉を使いたいなと思っていて、たまたま見つけました。

"へび", 2006 wood (檜) / 31.0 x 21.5 x 17.0 cm © Rieko Otake
installation view at Tomio Koyama Gallery, 2008
そうです。樟のほかに、あれ(写真・右)は檜で、これ(対に並ぶ女性象:写真・下)は桂です。
たまたま材木屋さんに行ったら違う木があったので使ってみようかなと、思ったんです。
素材ごとに特徴がありますね。木によって出てくるかたちが違うので、彫り具合も変わってくる。
そうですね。むいているかたちとかもあると思うんですけど。

"とりとり", 2008 wood (桂) /
右:h. 160 x w. 15.5 x d. 16.5cm
左:h. 160 x w. 16 x d. 17.5cm
© Rieko Otake
例えば桂はすごくやわらかくて、加工しやすいのですが、気をつけないとかたちがぬるくなる感じがあって。
樟がいちばん扱いやすいかもしれません。
あ、黒いのは、墨です。墨でデッサンしながら、彫っていくんですけど、それがちょっと残っています。あまり細かいところが気にならないっていうか。それもいいかなって(笑)。
モデルは特になくて、自分でいろいろバランスを崩したり、動かしながら決めていきます。
ないです。鏡で自分で見ることは時々ありますけど。

上の写真の"とりとり", 2008 wood (桂) をそれぞれ真横から撮影
右側の女性は前傾しており、左側はやや後ろに倒れている
© Rieko Otake
そうですね。木で、という感じですね。そこにある木を見て、という感じ。例えばあの(写真・右)二つは元々は丸太の半分、板材みたいな素材だったのですが、切ったらまっすぐには切れなくて、斜めになっちゃったんですけど、傾いている形が面白いなあと思って。ちょっと前傾しているのと、後ろに倒れそうなのとをつくりました。これは割とノープランで、というか木を見て、即興的につくった感じがあります。
そうですね。
いろんなのを同時にやっているので、一つにどれくらいっていうのはないですけど、スタジオに常にいくつかつくりかけのものがあって、それを同時に進めていくようにしています。
そうですね、初めてです。いつもと違うのをつくるのが、面白かったです。裸の人とかって、だんだんつくっていると自分の中で出来てきてしまう部分があったんですけど。羽根の部分をつくるのには、薄さと厚みをどう出すかとか、構造的にも不思議な形をしているし、ふくろうの足とかも、面白かったですね。
なるかもしれないですね。鹿に興味が。
特に決まっていなくて。仕事しながらやっているので、仕事の入り具合によって、休みがいっぱいとれたときは制作に集中できるし、昼間仕事だったら夜やったりとかで、まちまちです。空いた時間を見つけたら、居間でも彫るような感じですね。木屑が家の中に、いろんなところにこぼれています。
とにかく時間がかかるんですよね。
あるところで、あんまりこれ以上いじっても変わらないだろうなっていうのが見えてきます。全体で見たときに、作品が自立したとき、という感じでしょうか。多分細かくどんどん整えていけばずっとできちゃうと思うんですけど、それをやることで粗彫りのときの勢いがなくなっちゃったり、という失敗もしたことがあるので、なるべくその勢いを壊さずに、いい状態で終われたらいいなと思っているんです。
今回の展示のなかで最も小さかった作品。"とりとり", 2008 wood (楠) / h. 20 x w. 11.3 x d. 10.5cm © Rieko Otake
写真・下は展示の様子。installation view at Tomio Koyama Gallery, 2008
そうですね、それはちっちゃいのをつくろうと思って、ちっちゃくしました。自分で切って。
やっぱり小さいほうが、ちょっとやりやすい感じはあります。全体が見えるし、(手の)中でこう、やれる感じがあって。大きいのだと、体でぶつかっていくような感じ。それはそれで、神経の使い方が変わっていくというか、平面になると同じなのかもしれないですけど、そうですね、小さいほうが難しいような気も、します。
そうですね。
あります。これ(前述:写真左)も、大学のグループ展がぎりぎりのときに浮かんでしまって、現実逃避みたいな感じで。大学のほうがいっぱいいっぱいなのに、ちょっとイメージをおおざっぱにつくってみたりとか、何かつくっているときに別の作品が浮かんで、というのはよくあります。
あります。鳥で、また何かつくれたら。壁につけるという展示を初めてやって、面白いなと思ったので、そういうプランがいくつか浮かびました。
そうですね。これだけまとめて作品を見せること自体、今回初めてなんですけど、彫刻の面白さはそのへんにある部分が大きいんじゃないかなと思うので、こういうスペースを与えられるんだったら、そこを軸にして、プランを考えたいです。