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時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。この度9月2日から9月22日までジョナサン・プラプチャック展を開催する運びとなりました。
ジョナサン・プラプチャックは1972年、カナダのウィニンペグ生まれ。2001年、カリフォルニア大学(UCLA)修士課程修了。現在、ロサンゼルスを拠点に制作活動を行っています。小山登美夫ギャラリーでは、2003年のProject Roomでの個展以降、2度目の個展となります。2006年、クリーブランド現代美術館で個展<Curve: Jon Pylypchuk>を行ったほか、2003年ニューヨークのドローイング・センターからトロント、ミッデルバーグ、ロサンゼルス現代美術館、ミラノまで巡回したグループ展<The Royal Art Lodge: Ask the Dust>に、マルセル・ザマ、ニール・ファーバー等と共に出展しました。今年10月、ロンドンのサーチギャラリーによるオーガナイズで行われる<USA Today>(Royal Academy of Arts, London )では、ダナ・シュルツ、ライアン・マクギネス等、アメリカの今を代表するアーティストたちと一緒に出展します。
ジョナサンの作品の主人公は、悲哀をたたえた架空の動物たちです。それはある時は鳥や犬、虫などの身近な生き物を連想させますが、彼らの間には私たちの世界と同様、或いはそれ以上にリアルな、人間関係が存在します。立体作品の彼らは、ぼろ布のパッチワークや廃材の木切れでできており、義足のような2本の足で、人間と同じようにぶっきらぼうに立っています。その襤褸をまとったような佇まいには、打ち棄てられたものの哀愁が感じられます。彼らは時にペア、時に集団で登場し、そこには強者と弱者の関係がはっきりと見られます。ペインティングでも、やはりぼろ布や糸くず、砂、糊などが貼りついています。画面には小さな吹きだしがついており、彼らは小さく皮肉めいた台詞をつぶやいています。
本展のタイトル「stilted walking on battered legs」は、気取ったお散歩、でも足はボロボロ、といった意味でしょうか。ただれた溶岩のような丘を孤独に歩むクリーチャーは、「please make someone love me for a time (ほんの少しの間、誰かに僕を愛してほしいんだ)」ともらします。彼らは多くを望まず、ウィットとペーソスがあり、けれどどこか淋しげで、その孤独は癒されそうにありません。そこには、私たち現代人の在り様が反映されているようにも思えます。
本展では、新作ペインティング4点と立体3点、ドローイングの他、映像作品も出展されます。この機会に是非御高覧下さい。
小山登美夫ギャラリープレス担当:大森智子 TEL:03-3642-4090 |
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