菅木志雄

2006年2月18日(土)- 2006年3月11日(土)

<オープニングレセプション>2月18日(土)6:00〜8:00pm

<作家によるパフォーマンス>2月18日(土)4:00pm〜5:00pm

Tokantai
1973 c-print
(C) 1973 Kishio Suga
 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。この度2月18日から3月11日まで菅 木志雄展を開催する運びとなりました。
 菅木志雄は1944年岩手県盛岡市生まれ。1968年、多摩美術大学絵画科卒業。在学中1967年には、第11回シェル美術賞を受賞しました。最近の大規模な個展では「揺らぐ体空 菅木志雄インスタレーション」(岩手県立美術館、2005年)、「菅木志雄---スタンス」(横浜美術館、1999年)、「菅木志雄展」(広島市現代美術館から巡回、伊丹市立美術館。神奈川県民ホールギャラリー、千葉市美術館、1997年)などの他、1968年の初個展から現在に至る40年近いキャリアの中で、数多くの展覧会に出展してきました。国際的にも活躍の場を広げ、1978年には第38回ヴェネチア・ビエンナーレ(日本側コミッショナー:中原佑介)に出展。以降イタリアや韓国などでも多数の展覧会を行い、また数々の国際ビエンナーレにも参加するなど、その功績は枚挙に暇がありません。
 菅は、1960年代終わりから70年代にかけて日本美術界を席巻した「もの派」と呼ばれる潮流の代表的作家の1人です。多摩美術大学で教鞭を取り始めた斎藤義重に学んだ菅は、木材や、石、金属片、ガラス板などの素材を展示空間に配置し、ものと身体、ものと空間、中心と周囲、といった我々の先入観を根底から覆します。「ニンゲンのまわりにあらゆるものがありながらいかなる<カタチ>も存在しない。<カタチ>がなければ、なにもみることがない。ニンゲンが欲するとき、<はじめて><カタチ>がみえ、認識される。<カタチ>はニンゲンの意識の流れにあり、必要に応じて、<カタチ>となり、外の世界でみえる。」(菅木志雄)理論に偏らず、制作過程において常に身体が介在している菅の作品は、「ものとは、作品とは、こうしたものだ」といった、象徴化を求める我々の視線を絶えずかいくぐり、最もラディカルなアプローチを仕掛けてきます。こうした思考は90年代以降、国内外の様々な展覧会によって紹介されています。菅の作品は1995年、岐阜県美術館から全国へ巡回した「1970年---物質と知覚 もの派と根源を問う作家たち」、また2005年国立国際美術館で行なわれた「もの派ム再考」の他、海外においても1986年ポンピドゥーセンターで行われたグループ展「前衛芸術の日本」、1994年横浜美術館からニューヨークのグッゲンハイム美術館へ巡回した「戦後日本の前衛美術」などに出展されました。
 本展では、70年代に菅自身が行った「アクティヴェイション(行為)」と呼ばれるパフォーマンスを収めたビデオ作品、また当時、野外で行なわれた行為としての写真作品によって、言わば作家の原点を振り返るとともに、新作の立体作品3点を併せて展示致します。またオープニング当日には、作家本人によるパフォーマンス「アクティヴェイション」が小山登美夫ギャラリー内で行なわれます(2月18日、土曜日、午後4時より)。この機会に皆様お誘い合わせの上、是非御高覧下さい。

なお同時開催といたしまして、東京画廊にて2月18日から3月11日まで、菅木志雄展を開催しております。お問い合わせ先など詳細はこちらをご覧下さい。
菅 木志雄 界律 1974 c-print
(C) 1974 Kishio Suga
《集向(しゅうこう)》2005年
釣竿・紐・石・コンクリートブロック・砂利・塗料
710×770×2,300cm
岩手県立美術館
写真:佐藤 毅