About the Exhibition

小出ナオキ

Marriage
2006年5月25日(木) - 6月17日(土)
小山登美夫ギャラリー東京 7F
オープニングレセプション 5月25日(土曜日) 6:00 - 8:00pm
  • 小出ナオキ 展 Marriage 2006

» 作品紹介

小出ナオキの作品世界は、主にFRP(強化プラスチック)を素材として作られる彫刻とそれらの写真によって展開されます。モチーフとなるのは、作家本人とその周囲のごく親しい人々、或は架空の動物たちです。
上下に引き延ばされるようにデフォルメされたフォルムや、やすりで何度も削られたつるりとしたマチエール、少しくすんだパステルトーンの色調など、その印象は遊園地のアトラクションに造られたセットや、街角で見かける雨風にさらされた広告用のキャラクター人形を思わせます。けれどそれらが醸し出すのは極めて個人的な親密さであり、商業的なキャラクターの持つポップで明確なイメージというよりは、茫洋とした表情の中に浮かび上がる遠い記憶の不確かな肌触りがよみがえってくるかのようです。
2003年の「Magic Room」に出展した作品では、他界してしまった家族と今を生きる家族、そして作家自身が邂逅し、かつてあった風景のように家族の思い出をたぐり寄せています。同じく2004年、project roomで展示された「二人の浴室」では、作家自身を思わせるカップルが、浴室とそれに並ぶ寝室というやはり親密な空間の中にインスタレーションされました。 その近くには、クジラの背中から小人が顔をのぞかせていたり、小さなカバが二本足で直立したりといった奇妙な動物たちが、魔除けのように配されていました。これらの彫刻はまた、作家自身の手で様々な場所に運ばれ、その姿を撮影した写真作品も重要な要素となっています。立体作品としての存在感よりも、2次元的なイメージの中から抜け出してきたかのようなオブジェが、作家の心象風景の中に再現されていきます。

「夢を見ている時、自分の中ではリアルに経験しているのに実体がないというような感覚や、思い出の中の人や空気をよみがえらせる感覚」をもとに作品を作っているという出が作り出す空間は、曖昧な輪郭の世界において密やかに、しかし確かに感じられる幸福感に満ちています。

» 展覧会について

本展では、作家のアトリエと仲間たちの立体作品、結婚式を挙げているカップルの彫刻の他、レリーフや変形ドローイング、ウォールペインティングなどの多彩な作品がご覧いただける予定です。

» 作家プロフィール

小出ナオキは1968年愛知県生まれ。1992年、東京造形大学造形学部美術学科卒業。現在は東京を拠点に制作活動を行っています。
小山登美夫ギャラリーでは、岡田聡キュレーションによる加藤泉、KATHYとの3人展「Magic Room?」(2003年、project room)、翌年行われた個展「二人の浴室」展(2004年、project room)以来三度目の展覧会となります。その他の主な展覧会に「カフェ・イン・水戸」(2004年、水戸芸術館、茨城)、「フィクション@ラヴ」(2006年、上海現代美術館)などがあります。

お問い合わせ先:

[ 小山登美夫ギャラリー ] プレス担当:大森智子 TEL:03-3642-4090

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